紀元前のエジプト時代にすでに使用されていた形跡がある伝統工法の轆轤。
日本では奈良時代に木製の百万塔が轆轤挽きで大量に生産されている。
初期の轆轤は手や足で直接、轆轤を回転させながら壺や食器を形作っていた。
産業革命がはじまるとが始まると轆轤は、蒸気機関やガソリンエンジン、
そして電気で動かされるようになったが、人力で動作するものも依然として使用
されている。それ以前にも一般的ではなかったが、風力や水力を動力とする轆轤
も発明されていた。人力で動かす必要がなくなったとはいえ、轆轤を使い陶器を
作るのは未だに熟練を要する作業であり、職人芸と言える。
木工用のものは、原始的な旋盤そのものであり、綺麗な回転体を削り出すことが
できる。
使用する刃物はシャカと呼ばれ、お釈迦様の手の平を模倣した形状と言われる。
ふいご等を利用しそれぞれの作業スタイルに合わせて自作する。